若い頃は、とにかく「可愛い」と思えるものばかりに惹かれていました。リップも色やパッケージ重視で、発色さえ良ければそれで満足していたんです。ところが40代になった今、鏡を見て真っ先に気になるのは“唇の縦じわ”。
どんなに可愛い色を塗っても、シワに入り込んでムラになったり、乾燥で皮がめくれてきたりして、昔のように「ただ塗ればきれい」では済まなくなりました。ふとした瞬間に写真や窓ガラスに映った自分の顔を見て、「あれ、なんだか老けて見える?」と感じるのも、唇の印象が大きいんだと思います。
最初は「年齢だから仕方ないのかな」と諦めそうになったけど、やっぱり女性として少しでも明るく見られたい気持ちは消えません。それで保湿リップや美容成分入りのケア用品を試してみるようになりました。塗った直後はもちろん、翌朝の唇がふっくらしていると、それだけで気分が違います。
特に実感したのは、きちんとケアした日の口紅のノリ。縦じわが目立たず、色がスッと均一にのると、若い頃みたいにリップメイクを楽しめるんです。鏡を見るのが前より少し楽しくなって、「まだまだ工夫次第で変われる」と思えるようになりました。
40代になってから気づいたのは、ただ“可愛い色”を追いかけるだけじゃなく、自分の唇そのものを大切にしてあげることのほうがずっと大事だということ。若い頃より時間も手間もかかるけれど、その分得られる満足感は深いものがあります。唇が整うだけで、顔全体が明るく見えるから、本当に不思議です。
今では「自分のためのケアを怠らないこと」が小さな自信につながっています。縦じわを気にして下を向くより、きちんと向き合ってケアして、またリップを楽しめる自分でいたい。そんな思いが、今の私を前向きにしてくれています。